【初心者向け】PBRとは？株の“割安度”を判断する指標を計算式と目安でわかりやすく解説

投資
2025.11.07

💡 はじめに

投資情報を見ていると、「PER」や「ROE」と並んでよく登場するのがPBR（株価純資産倍率）。
証券会社の画面に表示されているけれど、
「数字が高いと何が良いの？」「1倍ってどんな意味？」と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、PBRの基本から目安、投資での使い方までを、初心者にもわかりやすく解説します。

📘 PBR（株価純資産倍率）とは？

PBR（Price Book-value Ratio）とは、株価が企業の純資産に対してどれくらいの水準かを示す指標です。
簡単に言えば、企業の解散価値（資産価値）に対して株価が高いか安いかを測るものです。

🧮 PBRの計算式

PBR ＝ 株価 ÷ 1株あたりの純資産（BPS）

たとえば：

  • 株価が1,000円
  • 1株あたりの純資産（BPS）が1,000円
    なら、PBR＝1倍です。

💬 意味の捉え方

PBRの数値意味
1倍未満株価が純資産より安い（＝割安）
約1倍株価が資産価値と同程度
1倍超え株価が資産より高い（＝成長期待あり）

つまり、PBRが1倍を下回ると「会社を解散したら株価以上の価値がある」ということになります。

📊 PBRの目安と判断ポイント

PBR値状況の目安投資家の見方
0.5倍以下非常に割安市場が将来性を低く見ている可能性も
約1倍適正資産価値と株価がほぼ一致
2倍以上割高高成長企業・人気銘柄に多い

💡 PBRが低いからといって即買いではない！
業績不振・将来性の懸念など、理由があるケースもあります。

🧠 PBRを使いこなす3つのポイント

① 「資産型企業」か「成長型企業」かで見方が変わる

  • 銀行・不動産など資産を多く持つ企業 → PBRが1倍未満でも普通
  • IT・AIなど成長企業 → PBRが高くても妥当

👉 PBRは「資産型企業」の評価に向いています。

② PERと組み合わせて使う

PBR単体では「資産の価値」は分かっても、「利益の効率」は見えません。
そこで、PER（収益）とPBR（資産）をセットで使うのが基本です。

📈 例：

  • PERが低くPBRも低い → 割安株の可能性
  • PERが高くPBRも高い → 人気・成長株

✅ Check！

③ ROEとの関係を理解する

ROE（自己資本利益率）＝利益 ÷ 自己資本 は、PBRと相性の良い指標です。
実はこの3つ、以下の式でつながっています👇

PBR ＝ PER × ROE

つまり、

  • ROEが高い（稼ぐ力がある）企業はPBRも上がりやすい
  • ROEが低い企業は、株価が純資産に見合わずPBRが下がる傾向

✅ Check！

💬 実例：PBRの見方をAI関連株で比較

企業名PBR特徴
NVIDIA（エヌビディア）約35倍資産よりも圧倒的な成長期待で高PBR
IBM約6倍成熟企業ながら安定的
日本電産（Nidec）約2倍成長企業として妥当な範囲

このように、高PBRは「人気・期待」、低PBRは「慎重・不安」を反映しています。

🪙 PBRを確認できる証券会社

主要ネット証券では、株価指標としてPBRを簡単に確認できます👇

証券会社特徴
DMM株PER・PBR・配当利回りを同時表示。1株投資対応
moomoo証券チャート上でPBR推移を可視化できる
SBI証券企業比較・業種平均との比較も可能
楽天証券スマホでもPER・PBRが一目で確認できる
松井証券初心者向けの指標説明が充実しており理解しやすい

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🧭 まとめ：PBRは「企業の資産価値」と「市場の期待」をつなぐ指標

視点内容
意味株価が企業の純資産と比べて高いか安いか
目安約1倍が基準、0.5倍以下は割安の可能性
注意点成長企業と資産型企業で基準が異なる
使い方PER・ROEと併せて総合的に判断する

PERが「利益」なら、PBRは「資産」から見る企業の健康診断。
どちらも使いこなせば、投資判断の精度が大きく上がります。

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