中級編|分析で一歩先の投資家になる
💡 はじめに
株を始めてしばらく経つと、ニュースやチャートを見ていて
「PERはわかるけど、ROEって何?」「この会社は本当に割安?」
と感じることが増えてきます。
この記事では、投資判断の“軸”になる株式指標10選をやさしく解説します。
ファンダメンタル分析・テクニカル分析の両面をバランスよく理解できる内容です。
📘 投資判断に役立つ株式指標10選
① EPS(1株利益)
1株あたりどれだけの利益を上げているかを表す指標。
企業の「稼ぐ力」を知る上での基礎です。
🔹 計算式:当期純利益 ÷ 発行済株式数
🔹 ポイント:EPSが右肩上がりの企業は、業績が安定している証拠。
② ROE(自己資本利益率)
株主の資本をどれだけ効率よく利益に変えているかを示す指標。
企業の「経営効率」を測るのに使われます。
🔹 計算式:当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
🔹 目安:10%以上で優良企業と言われることが多い。
③ 配当利回り
投資額に対してどれくらい配当がもらえるかの割合。
安定した企業を選ぶ際の人気指標です。
🔹 計算式:年間配当金 ÷ 株価 × 100
🔹 ポイント:3〜5%が目安。高すぎる場合は一時的要因の可能性も。
④ 時価総額
企業の「市場での総合的な価値」。
株価 × 発行済株式数で計算され、企業の“サイズ感”を表します。
🔹 ポイント:大型株=安定、小型株=成長性という特徴あり。
⑤ テクニカル分析(移動平均線)
一定期間の株価の平均を線でつなげたもの。
トレンドの方向性(上昇・下降)を判断する際に使われます。
🔹 ポイント:短期線が長期線を上抜けると「ゴールデンクロス」=買いサイン。

⑥ RSI(相対力指数)
株価の“買われすぎ・売られすぎ”を数値化した指標。
0〜100の範囲で表され、売買のタイミングを計るのに使います。
🔹 目安:
- 70以上 → 買われすぎ(売りサイン)
- 30以下 → 売られすぎ(買いサイン)

⑦ MACD(移動平均収束拡散法)
2本の移動平均線をもとに「勢いの変化」をとらえるテクニカル指標。
トレンド転換点を見つけるのに役立ちます。
🔹 ポイント:MACD線がシグナル線を上抜け → 上昇トレンド開始のサイン。

⑧ 分散投資
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の鉄則。
異なる業種・地域・通貨に分けてリスクを減らす戦略です。
🔹 ポイント:米国株・日本株・ETFなどをバランスよく保有するのが理想。
⑨ セクター分類
企業を業種ごとに分類したもの。
例:情報技術、金融、エネルギー、生活必需品など。
🔹 ポイント:景気サイクルに応じて強いセクターが変わる。
👉 参考:AI関連の米国株おすすめ5選、米国の生活必需品関連株おすすめ5選
⑩ 決算短信の見方
企業の四半期ごとの業績報告。
売上高・営業利益・純利益の3点をチェックするのが基本です。
🔹 ポイント:前年同期比でプラス成長なら好調。
🔹 コツ:「増収増益」かどうかを確認。
🧭 指標を理解したら、実際の企業で試そう
知識を学んだだけでは、数字の感覚はつかめません。
実際に企業のチャートや決算データを見ながら確認することで、
「良い企業」「割高な企業」の違いがわかるようになります。
💡 おすすめネクストアクション:
DMM株では、PER・ROE・配当利回りなどの主要指標をワンタップで確認可能です。
📚 まとめ:数字で投資判断を“見える化”しよう
| 概念 | 意味 | 活用ポイント |
|---|---|---|
| EPS・ROE | 企業の収益力 | 成長性を見る指標 |
| 配当利回り | 投資効率 | 安定収入の目安 |
| RSI・MACD | 株価の勢い | タイミング判断に活用 |
| 分散投資 | リスク管理 | 長期投資の安定性UP |
中級者への第一歩は、「数字を読んで判断できる投資家」になること。
次回【上級編】では、プロも使う“理論と分析法”をやさしく解説します。
🧩 次に読むべき記事はこちら:
👉 『勝ち続ける投資家が使う分析理論10選|チャート・需給・心理を読み解く上級テクニック』
(※過去の記事はこちら:これだけは知っておきたい株の基本用語10選|初心者が最初に覚えるべき基礎知識まとめ)
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