はじめに
FP3級の最重要分野「ライフプランニングと資金計画」を初心者向けにやさしく解説。キャッシュフロー表、6つの係数、社会保険制度、教育・住宅・老後の資金設計までわかりやすくまとめています。
※記事の後半におすすめ教材も紹介しておりますので是非ご活用ください!
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この記事でわかること
- ライフプランニングについて
- キャッシュフロー表の仕組み
- ライフイベント表について
- 個人バランスシートについて
- ライフプランニングの「6つの係数」
- 社会保険の基礎知識について
- 教育・住宅・老後の三大資金について
■ ライフプランニングとは?
ライフプランニングとは、人生の夢や目標を叶えるために必要なお金を計画的に準備することです。
- 住宅購入
- 教育資金
- 老後資金
- 転職・独立
- 保険の見直し
こうした人生のイベントを整理し、お金の流れを可視化することがFPの役割です。
■ キャッシュフロー表
キャッシュフロー表とは、将来の収入・支出・貯蓄残高を一覧にした表です。
<重要ポイント>
可処分所得
収入から税金や社会保険料などを除いた自由に使える手取りの額
可処分所得の計算:給与収入金額 – (所得税・住民税 + 社会保険料)
収支差額
収入の総額から支出の総額を差し引いた差額
収入差額の計算:収入差額 – 支出総額
貯蓄残高
預貯金、株式、投資信託、生命保険など、蓄えられている金融資産の合計額
貯蓄残高の計算:前年の貯蓄 + 収支差額
キャッシュフロー表を見ると、将来の資金不足のタイミングが一目でわかります。
■ ライフイベント表
結婚・出産・教育・住宅購入・退職など、人生のイベントを整理した一覧表です。
キャッシュフロー表と組み合わせることで、より現実的な未来設計ができます。
■ 個人バランスシート
個人バランスシートとは、ある時点での個人の資産(預貯金、不動産など)と負債(ローン、借入金など)を一覧にした表です。
企業の貸借対照表(B/S)を個人家計に適用したもので、家計の健全度を把握するのに役立ちます。
■ ライフプランニングの「6つの係数」
FP3級で頻出の計算です。
※ i:利率(例:3%なら0.03)、n:期間(年数など)とします
終価係数 『(1+i)ⁿ』
現在の金額を複利で運用した場合の、一定期間後の金額を求める場合に用いる係数
現価係数 『1 ÷ (1+i)ⁿ』
一定期間後に一定金額に達するために必要な元本を求める場合に用いる係数
年金終価係数 『((1+i)ⁿ−1) ÷ i』
毎年一定金額を積み立てた場合の、一定期間後の元利合計を求める場合に用いる係数
減債基金係数 『i ÷ ((1+i)ⁿ−1)』
一定期間後に一定金額を用意するための、毎年の積立額を計算するための係数
資本回収係数 『i×(1+i)ⁿ ÷ ((1+i)ⁿ−1)』
現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の、毎年の受取額を計算するための係数
年金現価係数 『(1−(1+i)⁻ⁿ) ÷ i』
将来の一定期間にわたって一定金額を受け取るために必要な元本を計算するための係数
■ 社会保険の基礎知識
ライフプランニングで重要な社会保障制度。
健康保険
病気やけがをした際に、医療費の負担を軽減するための公的医療保険制度
- 高額療養費
医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヶ月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた額があとから支給される - 出産育児一時金
健康保険や国民健康保険などの公的医療保険に加入している方が、出産にかかる経済的負担を軽減するために受け取れる給付金
雇用保険
労働者が失業などで収入源を失った場合に生活の安定を図り、再就職を促進することを目的とした、国が運営する強制加入の社会保険制度
- 失業給付の支給日数
離職理由、離職時の年齢、および雇用保険の被保険者期間によって異なり、90日から最大330日の範囲で決定される
年金制度
主に高齢期や障害、あるいは死亡によって働けなくなった際に、個人とその家族の生活を経済的に支えるための社会保障制度
- 国民年金(1号)
主に日本国内に居住する20歳以上60歳未満の自営業者、農業・漁業者、学生、無職の方とその配偶者で、第2号被保険者や第3号被保険者に該当しない方 - 厚生年金(2号)
会社員や公務員の方が加入する公的年金制度で、国民年金と合わせて「2階建て」の公的年金制度の2階部分にあたる - 第3号被保険者
会社員や公務員(国民年金の第2号被保険者)に扶養されている配偶者(20歳以上60歳未満)
これらは頻出ポイントです。
■ 教育・住宅・老後の三大資金
▼ 教育資金
大学4年間の目安:
- 国立:約250万円
- 私立文系:約400万円
▼ 住宅資金
- フラット35
- 固定金利・変動金利
- 住宅ローン控除
▼ 老後資金
- 公的年金
- 退職金
- 必要額の目安:2000万円
■ まとめ
ライフプランニングはFP3級の基礎中の基礎であり、毎回必ず出題されます。
キャッシュフロー表や社会保障の理解を中心に学習すれば得点源にできます。
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